こどものための認定こども園・幼稚園・保育園

DESIGN

自然と触れあうような空間1【アザレアキッズステーション】

地域の中で、自然と共にある園舎

今回は広島県東広島市にある幼保連携型認定こども園、定員120名のアザレアキッズステーションをご紹介します。「子どもに『本物』を体験してもらいたい。作られた自然ではなく、『本物』の自然と触れ合って欲しい」といったお考えのもと、「隣接した山を生かした自然と遊ぶことのできる園舎」を検討しました。

「集落」のような園舎

建物のように設置。各部屋は廊下でつなげて行き来を可能にしますが、外観の素材や屋根の形をそれぞれ変えることにしました。それぞれのスペースの趣きを出す配置となり、まるで「家」のような雰囲気が出てくることで、家々が並び園全体で「集落」のような形成が出来上がりました。

保育室兼遊戯室、ステージを保育室の中に組み込む

園舎の中は、こどもたちが窮屈さを感じずにのびのびと遊べるように、また職員の先生方もゆとりをもって働けるようにと、天井を高く、廊下やバルコニーを広く、そして窓を多く設計しました。空間が広いと物を置く場所に困らない、動線がぶつからないという物理的な利点だけでなく、山頂で自然と深呼吸をしたくなるように、視界が開けた開放的な空間では気持ちに余裕が出ます。また、内装には木材を多用し、木の香りとぬくもりに包まれた、家庭的で癒される空間を目指しました。

3歳児保育室、4歳児保育室、5歳児保育室は、通常の保育時は稼働間仕切り(スライディングウォール)で隔てて使用していますが、行事のときは間仕切りを収納することで大きな一つの保育室として使用できます。敷地が傾斜地にあるため、5歳児保育室は3歳、4歳保育室より一段高い小上がりになっているため、3つの部屋をつなげて遊戯室として使用する場合はこの場所をステージとして利用することが可能です。傾斜地ならではの地の利を生かした設計としました。

自然と触れあうような空間2【アザレアキッズステーション】に続く

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