特別なスペースひばり幼稚園の場合
今回、特別なスペースのある園舎として、神奈川県川崎市にある「ひばり幼稚園」(定員600名)をご紹介します。
ひばり幼稚園 バス乗降場とお出迎えスペース
神奈川県川崎市にあるひばり幼稚園は、長く歴史のある幼稚園で、6台の送迎バスが毎朝2~3回送迎するほど、バスで通園するこどもたちが多い幼稚園でもあります。
そのため、「雨の日でも濡れずに乗り降りが可能で、こどもたちがバスを待つ間の時間も楽しんで過ごせるスペースを設計して欲しい」と園の先生より要望がありました。
そこで、1階の壁をなくし、柱だけで2階部分を支える外部に開かれた半屋外空間(ピロティという)をバスの乗降場として122㎡の大スペースを設けました。
そこには一度にバスを4台まで停めることが可能で、こどもたちもバスを降りてから濡れずに教室まで行けるように設計しています。
また、隣接した場所には待合スペースがあり、そこには図書コーナーとして本棚やベンチ、水槽を設けています。
バスを待ってる間、ベンチに座って絵本を読んだり、お友達同士でおしゃべりしたり、水槽の魚を眺めたりしながら、こどもたちがバスを待つ時間でさえも楽しんで過ごせるように、というねらいです。
本園のようなピロティや待合スペースを設けることで、慌ただしく感じやすい送迎の時間をこどもたちはもちろん、先生方も、気持ちに余裕をもって過ごすことができます。
特別なスペース依佐美清凉保育園の場合に続く