こどものための認定こども園・幼稚園・保育園

DESIGN

自然と触れあうような空間2【アザレアキッズステーション】

地域の中で、自然と共にある園舎

今回は広島県東広島市にある幼保連携型認定こども園、定員120名のアザレアキッズステーションをご紹介します。
「子どもに『本物』を体験してもらいたい。作られた自然ではなく、『本物』の自然と触れ合って欲しい」といったお考えのもと、「隣接した山を生かした自然と遊ぶことのできる園舎」を検討しました。

五感を感じる~雨水受けの水盤~

雨水の利用はエコの観点からも有効利用が望ましいものとして挙げられています。
たとえば、散水用に雨水を有効利用できるように溜めて置ける雨水タンクなどです。

アザレアキッズステーションでは子どもが自然を五感で体験できるようにと、雨を用いた仕掛けを用意しました。
その一つが、雨水を利用したビオトープと、そこに雨水をあつめるための縦樋(たてどい)です。
雨が降れば、屋根の雨水がザアザアと水盤に落ちて溜まっていき、雨音が変化する面白さや水面に走るしずくの美しさを、『音』や『水しぶき』から子どもたちが間近で見て感じることができます。

また水盤を作ることで様々な生き物が住みつき、植物が育つ様子を毎日観察できます。こどもたちが遊びの中で自然と戯れ、日々感じ取り、学んでくれることを願っています。

今回ご紹介した施設が建つのは、三方を山に囲まれた、自然豊かな土地です。
その恵みをこどもたちが体感しながら日々を過ごせるように配慮しました。

また、理事長先生の「こども一人ひとりの個性を尊重したい」との考えから、それぞれの保育室の屋根の形や色を変え、あえて違いを設けましたが、広い廊下やバルコニーといった、各保育室をつなぐ「間」の空間も重視しています。

この共有の空間は、園児どうしのコミュニケーションの場として機能しています。
集落の中のこの守られた空間でこどもたちが心地よく過ごしながらも、「本物」の自然の中で不思議を見つけたり友だちと対話したりしながら、自分の世界を拡げてくれたらと考えています。

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