こどものための認定こども園・幼稚園・保育園

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劣化調査による園舎の維持保全

人間の体と同じように、建物も年数を重ねるごとに不具合が出やすくなります。
私たち人間が病院でお医者さんに見ていただくように、建物も築年数にあわせた適切な維持保全が必要になります。
建築基準法第8条においても「建築物の所有者、管理者又は占有者はその建築の敷地、構造及び建築設備を常時適法な状態に維持するよう努めなければならない。」と定められています。

園舎の建物寿命を延ばすこと、そして子どもたちを怪我や事故から防ぐためにも適切な維持保全を行うことが大切です。
今回は「園舎における維持保全」をどのように行うべきか、記述致します。

園舎の劣化調査

園舎の傷みは目に見える表層的な部位以外に、気付きにくい隠れた部位に現れる可能性があるため、まずは専門家に相談し建物の調査をおこないます。
園舎の劣化状況を確認する方法のひとつに「老朽度調査」というものがあります。
老朽度調査とは、専門家による調査によって建物の劣化状況を数値化したもので、園舎の建て替えの必要性を判定するひとつの基準にもなります。

修繕・補修工事には費用がかかります。例えば、外壁塗装の塗り替えをする場合、建物の建つ場所の気象や立地条件などにより異なりますが、セラミックなどの高価な塗料を選んだ場合は耐用年数も長くなりますが、そのぶん工事費が高くなります。
逆にアクリル系の安価な塗料を選べば工事費は抑えられますが、耐用年数が短くなり、次回の塗り替えまでの周期が早くなります。

また、足場の設置費用などの他の工事とも絡み、採用する工法や資材によってかかる費用も変動します。
そのため、専門家と相談し、修繕・補修する部位の優先順位、工程等を検討する「中長期修繕計画」を作成し、必要な工事費を計画的に積み立てることをお勧めします。

園舎維持保全2に続く

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