こどものための認定こども園・幼稚園・保育園

DESIGN

園の理念や個性が表れやすい園庭の改修2

設置基準では必要面積だけが規定され、施設整備においても原則的に補助対象外とされている園庭。
こども達の育ちに極めて重要なこの屋外環境の中身をどの様に整えるのかは園の裁量に委ねられています。

そのため園ごとに力の入れ方に差が出やすく、園の理念や個性が視覚的に表れやすい、それが園庭の面白いところではないでしょうか。

遊具と環境を融合させる

これまで平地に単独で設置されることの多かった大型遊具(複合遊具)の周辺に築山や植栽といった環境を組み合わせる事で、相乗効果が生まれ豊かな遊びの環境を創出することが出来ます。規定の離隔距離など遊具の安全基準を守りながら様々な創意工夫で園オリジナルの遊びの空間をつくるのも楽しいアプローチです。
こども達にとって遊びの連続性は大切です。遊具を単品として鎮座させるのではなく園庭内の様々な遊びの要素や環境と繋ぎ合わせることで遊びが連続し、こどもの満足度が大きく高まります。

既製品遊具のこうした使い方は今後増えていくと思われます。一方で、例えば園庭内の大木を活かしたオリジナル遊具の開発など、既存の環境を遊びに活用するオーダーメイドの遊具づくりは非常に面白い改修手法です。
写真は未利用だった杉林にネット遊具を組み合わせ人気の場所に変貌させたユニークな実例です。

先ずはプランニング

園庭は園ごとに形も面積も環境も異なり、園庭改修の処方箋も園の数だけ存在するものと思われます。今回はいくつかのケースで園庭改修の取っ掛かりについて例示してみました。いずれのケースでも、現在の園庭の分析評価とそれを踏まえたプランニングが大切だと述べました。
ワークショップなどの園庭を議論する場は一人一人に思いやアイディアがあり、いつも活況を呈します。技術者(オブザーバー)としてその議論の輪の中に加わることは非常に興味深く創造的な時間となっています。

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