こどものための認定こども園・幼稚園・保育園

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修繕と補修による園舎の維持保全

人間の体と同じように、建物も年数を重ねるごとに不具合が出やすくなります。
私たち人間が病院でお医者さんに見ていただくように、建物も築年数にあわせた適切な維持保全が必要になります。

園舎の建物寿命を延ばすこと、そして子どもたちを怪我や事故から防ぐためにも適切な維持保全を行うことが大切です。今回は「園舎における維持保全」をどのように行うべきか、記述致します。

修繕工事・補修工事による維持保全

「修繕」と「補修」。それぞれの言葉の違いは何でしょうか。修繕工事とは、建物を見た目も含め建設当初の水準にまで戻す工事のことをいいます。補修工事とは、破損や劣化した部位をその都度、実用上問題ない程度まで回復させる工事のこといいます。

園舎は時間の経過に伴い各部位の劣化が進み、老朽化していきます。
外観の劣化がすすむと周辺の新築建物と比べ美観的に見劣りしてしまい、「保護者から選ばれる施設」という点からも競争力が低下してしまいます。適切な修繕・補修工事をおこない、園舎の維持保全に努めることが大切です。

園舎の修繕・補修工事はどのようなタイミングで行うべきなのでしょうか。構造、資材、立地などの条件により違いがでますが、例えば、鉄筋コンクリート造の場合、一般的に外壁の塗装や屋上の防水塗装は5年から15年ほどの周期で修繕工事が必要だといわれています。

最後に、修繕工事をおこなった保育園の実例を紹介します。劣化した外壁の亀裂等の調査・塗装の全面塗り替え、破損した屋根の瓦の葺き替え、腐食や破損したベランダ手摺・デッキ床材、門扉の取替えなどの工事をおこないました。

平日及び土日祝祭日も工事をおこない、約3ヶ月間の工事期間を要しました。工事期間中は、保育をするうえで不便なことが多かったと思いますが、園の先生方、子どもたち、そして保護者の方々の協力のおかげもあり、前述の園舎での修繕工事の課題も解決をしながらスムーズに工事を進めることができました。

どのような工事内容であっても、工事期間中は子どもたちの安全を最優先に担保し、快適な保育環境の維持が必要不可欠です。そのため、園さんと施工者との綿密な連携と調整を行うことが重要です。

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