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【2分で読めるコラム】環境を生かした園庭

この記事は、【コラム】環境を生かした園庭 を再編集し、短くまとめたものです。

今回は東京の奥多摩町にある、古里保育園の園庭整備プロジェクトを紹介したい。
この保育園は山の斜面を削って平らにした土地に建っているため、園舎からの見晴らしがとても良い。園舎南側の平らな土地に園庭はあるものの、「子どもたちがもっとのびのびと遊べるよう園舎横の植樹林を利用して面白い園庭が出来ないか」と園から相談があり、今回の整備に至った。

その土地は大人でも何かにつかまらないと登れない程の急斜面で、直径30cm~50cmのスギの植林が不規則にあったが、ちょうど敷地中央にだけスギが植わっていなかった。下草は勢いよく伸びていたため、まずはこの下草を刈ることから始めようと園長先生と相談し、この作業は園児の保護者のみなさんにも手伝ってもらい、地域と園児たちの皆で作り上げる庭にしようと計画した。

この計画は当初から「古里っこぼうけんの森プロジェクト」と名付け計画を進めた。コンセプトは「五感を刺激し非認知能力を育てる庭」。自然界としっかりと結びつき育ち、子どもたちのみずみずしい感性や五感、鋭敏な創造性、感受性、知性を大切にし、さらに開花・発展することができる庭づくりを目指した。子どもたちが主役となれる庭づくりである。
既存園庭からの高低差は約8m、敷地面積は260㎡(78坪)と決して広い土地ではないが、斜面のため、数値以上に広く感じる。ぼうけんの‘森’プロジェクトなので、スギは全て残し他の樹木も出来るだけ残すよう計画した。

敷地中央には山の頂上付近から入れるネット遊具を配置、ネットの上を大勢の子どもたちが一度に駆け回るのに十分な広さ、約50㎡を設けた。
また、ここはイノシシが出る地域である事と子どもたちの安全を考え、敷地周囲にはフェンスを建てた。ぐるりとフェンスに囲まれた敷地内を子どもたちが周回できるように、きつい斜面には丸太の階段を作りアップダウンある散策路を設けた。階段を登り切った先、山の頂上には小屋を設けた。そこから古里の山全体を見下ろすことができ、急な階段を登り切った達成感と満足感を得られる。

この庭で過ごす時間の中で培われる探究心は、子どもたちが将来携わるあらゆる分野で大きな原動力となって発揮されることを願っている。完成したのは、大人になっても忘れられない「古里っこぼうけんの森」。

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