こどものための認定こども園・幼稚園・保育園

DESIGN

限られた敷地の中で屋外活動を最大化する

2015年3月竣工の、福岡県福岡市にある“どろんこ保育園”。今回は園舎設計のコンセプトの一部をご紹介します。

限られた敷地の中でも自然とふれ合いながら過ごす

この園舎は、SAKO建築設計工社さんと共同で設計しました。日本有数の歓楽街である中州に程近く、保育園の敷地の三方を大型商業施設(キャナルシティ)に取り囲まれた立地条件、その環境の中でもこどもたちが自然とふれ合いながら毎日伸び伸びと駆け回ることができる施設づくりが大きな使命でした。

空間全体がこどもの活動領域になる

施設を取り囲む大型商業施設や九州電力の変電施設側に対しては直線で垂直な壁で閉じ、南側の園庭に対しては曲線でセットバックしたガラスで開く。そして硬質で無機質な外周に対して、園庭側は植物をまとった有機的で柔らかいこどもたちの活動領域とすることで鮮明な対比が生まれています。

高層のビルに取り囲まれた限られた敷地の中で、こどもたちの屋外活動領域を最大化することを目的に、積層する立体園庭が検討されました。敷地の地上から天空の芝生広場まで、空間全体がこどもの活動領域となり、緑の中に見え隠れするこどもたちのアクティビティが都市景観の中に表出し、それがこの建築の外観デザインを活性化しています。
設計士:松尾 宏樹

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