空想や想像力や五感を刺激する園舎空間【都賀幼稚園】
都賀幼稚園は、1976年に町内唯一の学校法人立の幼児教育施設として開園しました。時代が変わる中で、より広い敷地へ移設するとともに、「認定こども園」として再スタートを切ることに決め、新園舎づくりがスタートしました。書籍のインタビューでは、都賀幼稚園の大塚英人理事長兼園長にお話を伺いました。
想いを乗せた、新しい「園舎創り」
大塚英人理事長兼園長『新園舎をつくるにあたっては、土地がとてもユニークな形だったため、試行錯誤と紆余曲折を重ねました。一般的に「新しい園舎を建てる」という場合には、たいていの方は他の園舎をいろいろと見てまわるかと思いますが、私には以前から思い描いていた構想があり、箱だけで終わらない「想いを乗せた」我が道をいく「園舎創り」が始まりました。園舎内の細部には、こどもたちがこの園で過ごす時間を「楽しさ」や「わくわく感」で彩れるようなさまざまなアイディアを採用して、幼児期に必要な空想や想像力や五感を刺激できるように工夫を凝らしています。』
保育者とこども、こどもとこどもがつながる空間
大塚英人理事長兼園長『園全体のつくりとしては「開放感」、すなわちオープンな場であることを意識しました。職員がストレスなく働くために、保育者とこども、こどもとこどもがつながるような空間をイメージしました。お互いが常に顔を突き合わせられるように、エントランスのホールと、隣接する職員室と調理室を中心として、園全体が見渡せるつくりです。保育室は年少、年中、年長と分かれてはいますが、それぞれが分断されることなく、お互いの「息づかい」や「雰囲気」が感じられる空気感と存在感があります。』
学校法人大塚学園
施設名 認定こども園 都賀幼稚園
所在地 栃木県栃木市
構造規模 鉄骨造平屋建て(一部2階建て)
延床面積 1238.33㎡
竣工年月 2016年3月