家々が並ぶ集落のような雰囲気のアザレアキッズステーション
アザレアキッズステーションは、幼保連携型認定こども園として、2016年に開設しました。「こどもに『本物』を体験してもらいたい。『本物』の自然と触れ合ってほしい」という保育方針のもと、隣接した山を生かした自然と遊ぶことのできる園舎を意識して園舎づくりが進められました。書籍のインタビューでは、アザレアキッズステーションの村田克也理事長にお話を伺いました。
それぞれの保育室に個性がある「集落」のような園舎
村田克也理事長『木を使った園舎は、森の中に建つ別荘のような建物をイメージしました。さらに、ただ同じ雰囲気の保育室が並ぶのではなく、園舎を年齢クラスごとに独立させた配置にできたら、と考えました。一人ひとりに個性があるように、それぞれの保育室にも個性があったらすてきでしょう?設計士の方から提案いただいたのは、各保育室は廊下でつながっていても外観の素材や屋根の形を変えることで、それぞれのスペースの趣を出すアイディアでした。それを採用したことで、メリハリが生まれ、施設というより「家」のような雰囲気が出て、私のイメージが具現化されたように感じました。家々が並び、当園全体で「集落」のようになっています。』
伸び伸びと過ごせる、地域に根ざした園を目指して
村田克也理事長『園舎の中は、こどもたちが窮屈さを感じずに伸び伸びと遊べるように、また職員もゆとりをもって働けるようにと、天井を高く、廊下やバルコニーを広く、窓を多く設計しました。木材を多用し、木の香りとぬくもりに癒される家庭的な空間をつくっています。「ただこどもを預かるだけでなく、地域に長く根ざした園にする」それを可能にする園舎が、私たちの目指した一つでもありました。園舎の完成は、ゴールではなくスタート。これからアスレチックやツリーハウスなどもつくって、こどもたちとこの空間を育てていきます。』
学校法人村田学園
施設名 幼保連携型認定こども園 アザレアキッズステーション
所在地 広島県東広島市
構造規模 木造2階建て
延床面積 924.36㎡
竣工年月 2016年3月