ワークショップで先生方とつくりあげる園庭【ろりぽっぷ学園】
2017年3月竣工の、宮城県仙台市にある“ろりぽっぷ学園”。今回は園庭設計のコンセプトの一部をご紹介します。
園庭は第二の保育室・教室である
ろりぽっぷ学園さんはもともと、こどもたちが園庭で過ごすことの大切さを重視されていて、さまざまな楽しい取り組みをしていらっしゃいましたが、ワークショップでは園庭に求めるものについて、先生方から具体的なお話をさまざまうかがい、大いに刺激を受けました。それらは園の教育理念や目標をベースにしたもので、まさに「園庭は第二の保育室・教室である」ことを実感しました。
地域のシンボルになる存在を目指した居久根
「居久根(いぐね)」には針葉樹だけでなく、多種の樹木を組み合わせることで、防風林としての役割に加え、地域のシンボルとなる存在を目指しました。また、こどもたちの通り道をあえて狭く、低くするために、多様な植物を意図的に配置しています。そこを通るときには、譲り合ったりくっついたりと、いつもにぎやか。種まきから収穫までできるように設計したファームは、コーナー分けし、保育園・幼稚園・学童クラブ、それぞれで植え付けから収穫まで楽しめるスペースとして活躍しています。
設計士:塩川 由季枝