イメージアップできるリフォーム・リノベーション1【あけぼの東幼稚園】
補修・修繕の建物をケアすることも大切でもありますが、「改修」「リフォーム」のご相談は施設園のイメージアップが強い「リノベーション」が求められることが多いと感じます。
少子化が進む中で、こども園、幼稚園、保育園が選ばれる園として、保護者の目線、こども達にとっての良い空間を提供していきたいと園を運営する事業主の想いや意識が強くなっていると感じています。
今回は、埼玉県久喜市に所在している認定こども園あけぼの東幼稚園の実例を紹介したいと思います。認定こども園あけぼの東幼稚園は、保育部の廊下エリアを「小さいこども達の為に遊べる要素を取り入れた空間つくりをしたい」とご相談を頂きました。
既存の廊下は、建築基準以上の幅員幅があった為、規定の幅を満たし余裕がある範囲で全長17mの廊下に、柱スパンのブロックごとに変化をもたせた6つのポケットコーナーで変化をもたらすように「あけぼの東リトルキッズガーデンストリート」として提案しました。
園長先生のご意向を伺い、プランニングは「未満児の運動能力の発育に寄与するプラン」を考えました。
コーナーの1つ目は、未満児がハイハイ出来るように緩やかな登り、下りが出来る丘を用意。丘を登った平場にはマグネットボード遊びが出来る空間をつくり、登る状況をつくるように準備しました。
2つ目は、ひと休み出来るベンチの空間。
3つ目は、緩やかな丘と対比して、こどものステップアップが出来るように傾斜のきつい丘をつくりました。廊下の中心に、アクセントとなるシンボルツリーもあります。
傾斜のきつい丘からすべり台をおりれば、4つ目のボールプールにダイブ出来ます。ボールプールのスペースはすべり台からおりてきた衝撃を吸収できるようにクッション性のある囲いを造作しました。
5つ目は、木の温かみがある木製で四角い「囲いの間」をつくり、こどもの目線からは少し隠れられる、こどもサイズのアールの開口部から出たり入ったり。ちょっとわくわくするような空間をつくりました。
6つ目は、大好きな絵本が手に取れて見られるライブラリーコーナーを設置しています。このライブラリーコーナーの対面には、2階への階段があり、階段をイスの代わりに絵本の読み聞かせが出来る空間にもなります。小さなこどもの目線に近い床は、色で五感の刺激をもたらすようにカラフルな虹を施し、矢印にかたどりした床材を貼りました。
この矢印を使って、こども達に進め止まれの遊びも出来るように施しています。