起伏に富んだ園庭と緑の景観を楽しむ設計【今寺保育園】
2014年2月竣工の、東京都青梅市にある“今寺保育園”。今回は園舎設計・園庭設計のコンセプトの一部をご紹介します。
起伏に富んだ緑豊かな園庭
「運動会を意識せずに、山あり谷ありの楽しい園庭を設計してほしい」というご要望から、設計が始まりました。新しい園舎の園庭は、体操教室や夏祭りに必要な最低限の土のグラウンドを確保したうえで、全体を「起伏に富んだ緑の環境」を軸に設計。こどもたちが感性を刺激され、探究心を育めるよう、シンボルとなるツリーハウスをはじめとして、20種類以上の遊びの仕掛けを散りばめています。
園庭の緑の環境をパノラマで楽しめる
一方で園舎は、青空に4つの楕円すい型の屋根スラブ※が連なり、その屋根の下では保育室の一つひとつが独立した家のように構成されています。アーチ屋根のガラス窓からは、柔らかな陽光が室内に溢れ、明るく開放的な空間となっています。保育室の南側は園庭側に開かれ、ゴムチップ仕上げのテラスを介して園庭の緑の環境をパノラマで楽しむことができます。
※屋根スラブ:鉄筋コンクリート造の屋根板のこと。
設計士:松坂 俊一