園庭を介してつながるH字型の園舎【あまね保育園】
2017年7月竣工の、静岡県駿東郡にある“あまね保育園”。今回は園舎設計のコンセプトの一部をご紹介します。
異年齢保育のための大きな保育室
設計は、まず園舎全体の形についての議論から始まりました。十文字型、L字型、ロの字型とさまざまな方向を模索しつつ、園庭や駐車場の配置もふまえて熟慮した結果、現在のH字型に。そのうえで、「異年齢保育を行なう大きな保育室がほしい」とのご希望から、保育室の配置を決めてゆきました。乳児クラスの保育室は年齢別ですが、各室は乳児用の園庭を介してつながるつくりになっています。
園舎をより良い形に変えてゆく
さまざまなことを話し合いながら園舎づくりを進めて完成に至りましたが、園舎の使い方は時代の変遷とともにどんどん変わります。職員さんの作業状況にあわせて使えるよう、事務室内のスペースづくりも工夫しました。園舎の大枠の形を変えることはできませんが、建物内の細部は、ここで働く職員さんの声を適宜反映しながら、よりよい形に変えてゆけます。
設計士:山岡 将