外部からの視線を遮りつつも外の気配を感じる工夫
2016年3月竣工の、東京都板橋区にある“しらさぎ保育園”。今回は園舎設計のコンセプトの一部をご紹介します。
色彩豊かな内装デザイン
白を基調とした明るく開放感のある園舎は、こどもの使いやすさと安全性にこだわる上原園長と細かく打ち合わせをしながら設計を進めました。ホールなどの各所にディック・ブルーナのデザイン・コンセプトを採用し、色彩豊かな内装デザインで、こどもたちの「なぜ？」を誘い出しています。
プライバシーを確保したうえで採光も重視
交通量の多い交差点に面した立地ですが、ルーパーフェンス※でプライバシーを確保したうえで、採光も重視しました。北側に面した場所にランチルームを配したことで、全面ガラスにしても問題ないと判断。直接光と外部からの視線を遮りつつ、吹き抜けからの間接光を生かして、内側からは外の気配を感じられる、明るい空間につくりあげました。
※ルーパーフェンス：羽板と呼ばれる細長い板を組み上げたフェンス。
設計士：吉野 達也
