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【対談】こどもの「夢」を育む美しい園舎を求めて3

対談者紹介

株式会社JSD 代表 徐光氏
 1995年に構造設計事務所(株)ジェーエスディーを設立し、代表に就任
株式会社時設計 代表取締役 菊地宏行氏

最新のPC技術で実現する園舎の「大空間」に込めた工夫

 基本的には、やはりこどもは広い空間で育てたほうがいいと思っています。元気に走りまわれますからね。天井も高くつくって、柱が生活の邪魔にならない空間を意識しています。新しい技術を使えばそれが可能になるのです。
たとえば、「PC技術」です。PCとは、PrestressedConcrete(プレストレストコンクリート)の略称で、「あらかじめ応力を与えられたコンクリート」です。とても丈夫な工法でこの技術によって柱や壁のない大空間を実現できます。そこに乾式壁と呼ばれる取り外し可能な軽量壁を使うことで、空間を自由に間仕切り、小部屋をつくることもできます。

菊地 どろんこ保育園さん(福岡県)などは、床と周囲の構造の壁だけで、小径の無垢の鉄骨柱がサッシに沿ってぽつぽつと並んでいるのみです。部屋の区切りは乾式壁を使っています。今は少子化と待機児童の問題がありますが、保育するこどもの年齢別の比率はその年によって変わります。コンクリートの躯体はそのままに、仕切りの壁を加えたり、移動したり、取り外したりできるようになっていますので、こどもたちの人数の変化に応じて、臨機応変に教室の広さや数を更新することができます。このような将来的可変性を備えた建築形態を「スケルトンインフィル」と呼びますが、そのフレキシビリティによって、より長く活用できる建築と言えます。
スケルトンインフィルであることで、将来的には社会変化に応じて用途変更にも対応できる。長い目で見ると、用途変更ができてリノベーションが簡単な建物は、いいですよね。

 実際、私が手がけているプロジェクトでは、マンションを介護施設に転用するなど転用は結構あります。保育園が高齢者施設になるという展開も、将来的に起こりうるのではないでしょうか。

【対談】こどもの「夢」を育む美しい園舎を求めて4に続く

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