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【コラム】曲げちゃうヒトタチ1

“対談者紹介”
株式会社時設計
 建築設計部長 松坂俊一
 建築設計課 安藤由紀子
 施設コンサルタント課 広報担当 佐々木菜子

佐々木 今回は、園舎設計にカーブを多用し独特な世界を創り上げている松坂さん、安藤さんに話をお聞きし、その意図や曲面へのこだわりに迫ってみたいと思います。まず松坂さんに端的にお聞きします。松坂さんの園舎はどこかが必ず丸かったりカーブしていますよね?どうしても曲げちゃう……。その理由は何ですか?

松坂 曲げちゃう理由ですか?(笑)う~ん、端的に言えば、やはり図面の中にRが出てくると設計が楽しくなるからでしょうか。そう言うと自己満足のために曲げているように聞こえるかもしれませんが、設計者が楽しんでなければ利用する人も楽しくないというのも真理で、大局的には建築の利用者であるこどもたちに楽しんでもらうために曲げているということになりますかね。Rがつくり出す様々な空間でこどもたちがどんな風に過ごすかを想像しながら鼻歌まじりに図面を描くのが僕にとっては理想的な姿だと思います。Rを使うことで乗り越えるべきハードルも上がるので鼻歌とはいきませんが……。例えば「面積計算が大変だ」という突き上げが所内であったり……。

佐々木 そうですね。カーブした建築は、構造計算や施工など建築の難易度があがってしまうような気がしますが。

松坂 その事はいつも肌で感じています。必ず入札というプロセスを踏むのでコスト面での難易度も上がります。ですからRを使う必然性、曲げることで劇的な効果があると思えなければRは使いません。先程の指摘ですが、僕がお願いする構造事務所はRを気にするような方々ではないのでいいのですが。

佐々木 JSDさんですね?

松坂 そうですね。JSDは一次曲面も二次曲面も顔色一つ変えません。一方施工については確かに難易度が上がります。曲率の変化する鉄筋の曲げ加工や曲面型枠、二次曲面の場合は「櫛形」と呼ばれる特殊型枠を工場製作しなければなりません。ですから必然性のないRは用いていないつもりです。建築のコンセプトや曲げることで得られる効果や意義を少なくとも現場所長には理解してもらえるよう言葉を尽くしています。

【コラム】曲げちゃうヒトタチ2へ続く

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